一年を通して観光客多い京都ですが、比較的人が少ないのが冬の時期です。確かに寒いですが、のんびり風情を楽しむのなら寒い時期もいいものです。
冬の寒い時期ならではの楽しみ方、冬の京都観光の服装で気をつけたいこと、また梅の名所と見頃についてご紹介したいと思います。
京都観光 冬の楽しみ方 1月&2月
ゴールデンウィークやお祭り、紅葉などの観光客の多いシーズンにはなかなか味わえない落ち着いた京都を感じられるのがこの時期です。
冬の京都と言うと雪の金閣寺の写真などを思い浮かべるかもしれませんが、雪景色になるのはひと冬に数日程度ですのでたまたま旅行に行った日に雪が降ったら寒さは厳しいですが、むしろラッキーですね。
とにかく底冷えする京都ではこの時期、より一層美味しく感じるのが名物の湯豆腐。冬以外もいいですが、温かい食べ物はやっぱり冬がいいですね。
湯豆腐以外には、うどんもいいですね。京都の「たぬきうどん」は関東や大阪で言う「たぬき」とは異なり、短冊状に切った油揚げを九条ねぎと共にうどんに乗せてあんかけにしたものになります。知らないで頼んでしまうと想像と違うものが出てきてしまうので気をつけてくださいね。あんかけですから、特に冬にはおすすめです。
お蕎麦屋さんでは、この他ニシンそばやサイドメニューの一品料理として、出し巻き卵・湯葉・蕪蒸し・そばぜんざいなどが食べられるお店もあるので、比較的お安く気軽に京料理を楽しむのに向いています。
寒い時期の京都の甘味と言えば、「ぜんざい」と「おしるこ」ですね。2つの違いは「ぜんざい」は粒あんで「おしるこ」はこしあんの汁物になります。関東ではどちらも「おしるこ」と呼ぶことが多いですが、関西では分けられていて「ぜんざい」の方がメジャーですがどちらも楽しめます。京都のぜんざいは定番の小豆以外に栗や粟(あわ)を使ったものもありますので、食べ比べてみるのもいいですね。冬季限定メニューのお店もありますから、冬に京都へ行ったら是非一度は味わいましょう。
もうひとつ、冬にしか開催されない高台寺の夜咄(よばなし)に参加してみるのもいいでしょう。夜咄とは、ろうそくの灯りの中で楽しむ夜のお茶会です。
お寺でのお茶会と言うと敷居が高く感じてしまうかもしれませんが、高台寺の夜咄は特にお茶の作法を知らなくても気軽に参加でき、夜の高台寺を拝観できる上に夕食もついています。
例年1月中旬から3月の初旬の週末(金・土・日)に開催されていますので、気になる方は高台寺のホームページでチェックしてみて下さい。
予約が必要で、料金は拝観料・茶席・軽い食事・喫茶込みで6,000円、夕方から約3時間楽しめます。
京都観光 冬の服装のポイント
三方を山に囲まれた京都は、比叡颪(おろし)という強めの乾いた風が吹き込み、冷たい空気が盆地にたまって「底冷え」と呼ばれる寒さになります。主に海風に影響される東京の寒さとは一味違う寒さですね。
特に足元が寒く感じますから、足元が冷えないような服装を選びましょう。観光でお寺を回ると参拝時に靴をぬぐこともよくあります。その際、板張りの床は冷たく薄めの靴下だと足先が凍えてしまうことも。厚めの靴下や重ね履きをしたり、参拝時に履き替えられるように分厚めのふわふわなソックスを持っていっておくなどの対策をしておいた方がいいでしょう。
観光地だと普段よりも歩くことが多くなると思います。歩くと体が温まりますから上着は脱いだり着たりしやすく調整出来るものがいいですね。
使い捨てのカイロやマフラー、ストールなどを上手く利用して寒すぎず、かと言って汗をかいてしまったりしないように気をつけましょう。
京都観光 おすすめの梅の名所
1月、2月のもうひとつのお楽しみは梅ですね。梅の名所をいくつかご紹介したいと思います。
◆北野天満宮
例年の梅の見頃は2月上旬から3月下旬にかけてで、約2万坪の境内に50種類、約1500本の梅が咲きます。無料のエリアだけでもきれいですが、有料で公開される梅苑にも是非。
北野天満宮のFacebookでは咲き具合の最新情報がチェック出来ます。
また、北野天満宮そばの平野神社は早咲きの桜で有名ですので時期によっては梅と一緒に楽しめるかもしれません。
◆京都御苑
京都御所を囲む広大な公園、京都御苑は例年1月中旬~3月中旬に約200本の梅が咲きます。苑内を散策するのは無料で、蛤御門を入った南方の梅林がきれいです。
◆梅宮大社(うめのみやたいしゃ)
梅宮大社には神花として梅が35種類、約450本植えられています。例年の見頃は2月中旬~3月中旬にかけて、京都の梅の中でも風情があると人気です。
◆元離宮二条城
約130本のほとんどの梅が城内の南西部に咲きます。例年の見頃は2月下旬~3月上旬。
梅は種類によって咲く時期に差がありますので、桜よりも長く楽しめますね。その年の気温、気候によって梅の見頃は差がありますので最新情報は各ホームページなどでチェックしてから出掛けることをお勧めします。
さいごに
冬の時期はお寺が閉まる時間が早いので受付終了時間はチェックしておきたいですね。絶対に行きたい場所へは午前中から出掛け、夕方以降は食事や買物を楽しみましょう。
暗くなる時間も早いですからあまり人気のない寂しいところは避け、日が暮れるとより一層冷えますので早めに宿に戻る余裕のあるプランがおすすめです。
これから京都の宿を手配する場合はこちらの記事に口コミ評価が高い宿をまとめています。
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