ゴールデンウィークの京都は一年の中でも最も混雑する時期のひとつですね。またゴールデンウィーク以外の5月は修学旅行生が多い時期でもあります。
気候もいいですから、どちらにしても観光客は多いですのでそのあたりは覚悟して出掛けましょう。
人出が多い中でも少しだけゆとりを持って、新緑を眺めながらお抹茶を頂く時間を作るのは如何でしょうか?
5月の京都のおすすめは?
5月に京都に行くのなら新緑を楽しみたいですね。基本的に紅葉の名所は新緑もきれいです。
旅の目的が観光地をとにかくたくさん訪れたいという場合にはお勧めしませんが、時には忙しい日常から離れて緑の庭園を眺めながら、お抹茶と茶菓を頂く時間を作るのもいいのではないでしょうか?
いくつか抹茶の頂けるお寺をご紹介したいと思います。
高桐院(こうとういん)
※2022年5月現在 拝観休止中
「細川家」の菩提寺の高桐院。緑の中の石畳の参道を奥に進んでいくと別世界に来たような気分に。
こちらでは縁側から庭園を眺めながら、お抹茶とお茶菓子が頂けます。
秋の景色ですが、JR東海のCMで取り上げられたこともあります。
そうだ 京都、行こう。 1996年・秋 高桐院
等持院(とうじいん)
池泉回遊式庭園が見事な等持院。庭園を散策後に書院に上がり、庭園鑑賞しながらお抹茶とお菓子を愉しむことが出来ます。
茶菓は等持院のオリジナルだそう。比較的静かに過ごせる庭園です。
圓徳院(えんとくいん)
豊臣秀吉の妻ねねが秀吉の没後に過ごしたお寺がこちらの圓徳院。紅葉の名所ですのでこの季節は青もみじがきれいですね。
秀吉ゆかりの寺院だけにひょうたんの形の茶菓(きんつば)が味わえます。
青蓮院門跡(しょうれんいんもんぜき)
こちらでも書院で抹茶を頂きながら見事な庭園を鑑賞出来ます。ただ、抹茶を頂ける場所の周囲は誰でも自由に入れる場所なのでタイミングによっては落ち着かないかもしれません。
とは言え、庭園内を歩いて一周して見て回る景色と室内から壁や柱に切り取られて眺める景色は別物ですので時間をかけて楽しんで下さい。
大原三千院
三千院の拝観順路は入り口と出口が違う一方通行ですので、あとから戻って抹茶を頂く訳にはいきません。
抹茶席からの庭園の緑を是非。緑と言っても様々な緑色があることが分かります。
宝泉院
三千院から徒歩10分ぐらいの所にある宝泉院でもお抹茶が頂けます。拝観料に茶菓が含まれていて、大人は800円です。柱と柱の空間を額に見たてて観賞する「額縁庭園」が見事です。
蓮華寺(れんげじ)
こちらは池の周りを巡れる池泉回遊式庭園が有名ですが、抹茶を頂ける茶室の前にも小さな庭があり、せせらぎの音も楽しめます。
紅葉が有名ですが、新緑ももちろんきれいです。ただ、抹茶はお休みの日があるようですのでどうしてもここで頂きたい場合は事前に電話で確認をされるのがいいでしょう。
あまり人が多くないので、静かに過ごしたい時にもお勧めです。
ピックアップしてご紹介しましたが、他にもお抹茶が頂けるところはありますので、ひとつの楽しみとして訪れるのもいいものですね。どちらに行くにしても拝観時間とお休みの日のチェックはお忘れなく。
よくお手入れをされている庭園を眺めながら、素敵な時間を過ごせるといいですね。
京都で5月に見頃を迎える花
ツツジ、藤、山吹は例年5月上旬までが見頃となりますので、ゴールデンウィークも前半がお勧めですね。
例年見頃を迎える時期と主なスポット
★5月上旬~下旬
○杜若(カキツバタ) 大田神社 平安神宮 勧修寺 長岡天満宮(中旬~)
★5月中旬~
○皐月(サツキ) 等持院 梅宮大社 八坂神社 詩仙堂 安楽寺 金福寺 智積院
(場所によっては下旬~が見頃となります)
○睡蓮(スイレン) 平安神宮 勧修寺 龍安寺
○芍薬(シャクヤク) 本満寺 善峯寺
★5月下旬~
○花菖蒲(ハナショウブ) 勧修寺 平安神宮 梅宮大社
花はその年の気温によっても見頃がずれることがありますので、時期は参考程度にしてその年の開花状況は事前にチェックしてから出掛けることをお勧めします。
5月は平安神宮、勧修寺、梅宮大社は何かしらきれいに咲いている可能性が高いかなと思います。また、5月の下旬になると早い時には紫陽花(アジサイ)も咲き始めることでしょう。
5月の服装と天気は?
ゴールデンウィークの頃にはお天気がよければ結構暑くなります。いわゆる初夏の陽気ですね。
ただ、雨だと肌寒くなることもありますからやはり重ね着が基本です。5月はまだそんなに湿度は上がりません。
日中は半袖ベースに朝晩の冷えた時用に羽織るものを用意しておくと安心ですね。大抵、旅行中は歩くことが多くなりますから日中太陽のもとを歩くと汗ばむことも想定しておくといいでしょう。
京都のお天気はこちらでチェック出来ます。今日明日の予報には重ね着の情報もあります。
さいごに
5月は修学旅行生の多い時期でもあります。ただ、修学旅行生は小規模なグループに分かれて行動することが多いので、よく見かけることはあっても1ヶ所に大勢いることは少ないでしょう。
あまりバッティングしたくない場合は、修学旅行生が多く訪れるのは清水寺、金閣寺、北野天満宮や嵐山、あとは太秦映画村なのでこのあたりは避けておくと無難かもしれませんね。