鎌倉の紫陽花の名所と言えば明月院と長谷寺です。
同じ鎌倉エリアとは言え、明月院のある北鎌倉と長谷寺のある長谷は少し離れているので両方とも訪れることが出来ればいいのですが、時間的にどちらかしか行かれない場合はどちらにするか迷ってしまいますね。
今回は長谷寺と明月院のあじさいのそれぞれの特徴と違いについてご紹介したいと思います。
鎌倉であじさい観賞 明月院ブルーを見に行こう
別名あじさい寺と呼ばれる明月院は、北鎌倉駅から徒歩約10分。拝観料は6月は500円です。
境内の広範囲に渡ってヒメアジサイという種類の紫陽花が植えられています。
「明月院ブルー」といわれる青色のあじさいが多く、その青は淡い色から始まり日を追うごとに濃い青へと変化をしていきます。
鎌倉石の参道の両脇の紫陽花が人気の撮影スポットのひとつですが、なかなか人を入れずに撮ることは難しいですね。
朝一番に行った時には最初の30分程度この参道へ人が入れないようになっていたのでこの写真が撮れました。
入り口から緩やかに上がって行った先に本堂があります。
またこちらの丸窓の写真を撮影するためにも行列が出来ます。
あじさいのピーク時はとにかく人が多いので落ち着いていられる状況ではありません。平日も朝から境内は人であふれていることは覚悟の上で出掛けましょう。
花菖蒲が咲く時期には別料金で本堂後庭園に入ることも可能です。
後庭園に入ると丸窓を反対側から見ることも出来ます。
さほど広くはない境内に人が溢れかえりますので、むしろピーク時ではなく少し外れている時期の方がいいかもしれません。
上記の写真を撮った日は6月半ば過ぎの平日の朝、開門の約10分前に到着しましたが既に行列が出来ていて、開門後スムーズに中には入れたものの、あとからどんどん到着して境内の中はものすごい人でした。
長谷寺のあじさいはカラフル
長谷寺のあじさいは境内の奥の斜面が「眺望散策路」となっていてその周辺に40種類以上約2500株ものあじさいが咲きます。
あじさいってこんなに種類があるんだと思うくらい様々な種類でカラフルなのが特徴です。色とりどりの紫陽花と由比ヶ浜海岸の眺めを楽しみたい方に長谷寺はおすすめです。
ただし、特に広くはなくそこそこ急な階段を上り降りすることになりますので、アップダウンが苦手な方は避けた方がいいかもしれませんね。また散策路が広くないので、あじさいのピーク時の週末などは入場制限でかなり待つこともあります。
混雑を回避したい場合におすすめなのは、平日の朝です。長谷寺は朝8時から拝観することが出来ますので出来るだけ早めに到着出来るようなプランを立てましょう。
こちらはピークの時期でも平日の朝は並ぶほどではありませんでした。拝観料は400円です。
ここに人が溢れていることを考えると紫陽花を見に行ったのか人を見に行ったのか分からなくなりそうです。お天気がいい日だと午後にはあじさいの元気がなくなってきてしまうこともあるようですので、どちらにしてもあじさい観賞は午前中がおすすめです。
また、近くの光則寺や御霊神社でもあじさいを見ることが出来ます。御霊神社は江ノ電の線路脇に咲いているので、電車とあじさいを一緒に撮れる撮影スポットとしても人気があります。
明月院と長谷寺 どっちに行く?
そんなに混んでいない時期や時間帯に行くことが出来るのであれば、あじさいのお好みでどちらにするか選ぶことも出来ますし、周辺の行きたいスポットとの組み合わせで考えてもいいですね。
大仏様にも行きたいしという場合は長谷寺、どうしても明月院ブルーが見たいという場合や他に北鎌倉エリアに行きたいスポットがあるのなら明月院がいいでしょう。
あじさいのピークの時期の週末等には長谷寺では整理券が配られます。あじさいの散策路(階段)が狭いので15分間隔で人数を制限して入場する形が取られます。
時間帯や天候等にもよりますが、待ち時間が2~3時間になってしまうこともあるそうですので、時間になるまで周辺を観光したり、お店で買い物をしたりしてもらってから再入場出来るように整理券制度となっているそうです。
一方、明月院には整理券制度はありません。
明月院の入り口に拝観券を求めて長い行列が出来ることで待ち時間が出来てしまうことがあります。
長谷寺のような狭い階段状のあじさいの散策路ではないのですが、境内にあまりに人が多くなってしまうと入場を一時的に制限することはあるようです。
出来ればあまり混雑しない朝一番に行って待ち時間が少ない方がいいとは思いますが、どうしても週末のピーク時にしか行かれない場合は長谷寺で整理券をもらってから、待ち時間によっては周辺の観光を先にしてしまってロスタイムを少なくする方がいいのではないかと思います。
さいごに
明月院ブルーの明月院か、スケールの長谷寺かどちらも捨てがたいですので、今回はどちらに一方しか行かれなかったとしても、もう一方は次回の楽しみにとっておきましょう。